ヨガマットの選び方。おすすめの厚さは何ミリがいい?安いのでもOK?

ヨガマットの厚さは何ミリがいいの?ホームセンターの安いマットってどうなの?
初心者におすすめのヨガマットの選び方が知りたい

こんな疑問にお応えしましょう。

わたくしケンは、2012年からヨガ講師として活動を始めたので、指導歴はかれこれ10年以上になります。

これまでに約20,000人の方々にクラスを指導してきました。

現在は埼玉県の東松山ヨガで指導しているのですが、参加者の方から「ヨガを続けたいのでヨガマットを買いたいんだけど、厚さは何ミリがいいのか、安いものでも大丈夫か、選び方が分からない」という質問をよくいただきます。

実際に筆者も、ヨガの練習を始めた初心者のころはどんなヨガマットがいいのか分からず、先生や周りの人におすすめを聞いたり、自分でもいろいろ試してきました。

そこで今回は、ヨガマットの選び方。おすすめの厚さは何ミリがいい?安いのでもOK?と題して、実体験をもとにご紹介したいと思います。

ヨガマットの選び方。おすすめの厚さは何ミリがいい?安いのでもOK?

ヨガマットを選ぶ際、厚さは何ミリがいいのか?安いものでも大丈夫なのか?

初心者の方はもとより、長く練習を続けている場合でも、けっこう悩むところですよね。

選び方のポイントを一言で言うとしたら、

と考えています。

ヨガマットの厚さは、厚ければ厚いほど安全面や耐久性で優れている場合がありますが、かなり高額だったりします。

逆に柔らかい素材で厚みのあるものは、むしろ関節に負担をかけやすく、怪我につながる恐れがあります。

また、ホームセンター等で見かける1,000円前後のヨガマットは、手頃な価格がたしかに魅力ですよね。

ですが数回の使用ですぐに破れてしまう場合も多く、すぐに買い替えが必要だったりします。

そこで、5mm程度の厚みのしっかりした質のものを選ぶのが、コスト面でも安全性、耐久性の上でも、おすすめできる選択だというわけです。

ただし、まずは安いヨガマットで…という気持ちもすごくよく分かります。

筆者も何度、葛藤したことか。

そこでいくつかのケースを想定して、おすすめのヨガマットを4通りご紹介したいと思います。

①多くの人におすすめ → 5mmくらいで、ある程度硬さのあるもの

②骨が当たって痛い人 → もう少し厚さのある6mmヨガマット

③続けるかどうか分からない初心者の方 → 3,000〜4,000円台くらいのもの

④かさばらないのがいい人 → たたんで持ち運びできるトラベルヨガマット

それぞれどのくらいの厚さで、どういった特徴や良い点があるのかを、筆者が実際に使った感想と合わせてご紹介いたします。

感じ方は個人差、個体差などがあると思いますが、参考になれば幸いです。

①5mmくらいで、ある程度硬さのあるもの

ヨガマットの厚さは何ミリがいいのか迷っている方におすすめしたいのは、5mmくらいで、ある程度硬さのあるヨガマットです。

えっ!?ヨガマットって、ふわふわして厚さのあるものがいいんじゃないの?と、特に初心者の方は思われるかもしれませんが、実際には逆なんです。

足元が不安定だと体に余分な力が入ってしまいますし、筋肉や関節を痛めやすいからです。

カンフーシューズやバレエシューズ、足袋(たび)などって、靴底がものすごく薄いですよね。

あるいはベッドのマットレスが柔らか過ぎて、腰や首を痛めてしまったことってありませんか?

ヨガの練習は通常、裸足で行いますが、足元のマットが厚すぎると、分厚い靴を履いているのとあまり変わらなくなってしまいます。

実際にどういったヨガマットがおすすめかというと、筆者が使ってよかったと思うものは、

マンドゥカというブランドのPROlite(プロライト)5mm

です。

筆者は2011年から東京YogaJayaにて本格的にヨガの修行を始めたのですが、この道場で使われていたのがこのヨガマットでした。

手のひらをマットに置いた時のグリップ感、マットが床に張り付く感じ、長年使用しても劣化しにくい耐久性など、とにかくこれを選んでおけば間違いないというくらい安心感のあるヨガマットです。

筆者もヨガ初心者の頃、このマットを購入し使い続けてきましたが、10年以上経ってもまったくくたびれる感じがありません

唯一躊躇する点は、かなりいいお値段ということでしょうか?

筆者が購入した時はもっと安かったと記憶しているのですが、ここ数年でかなり高騰してしまったようです。

マンドゥカのヨガマットには、このさらに上のランクの6mmのものもあるのですが、値段が倍くらいもします。

なので、よほどのことがなければ、この5mmのPROlite(プロライト)で問題ないと思います。

本当に長く使えるものなので、長い目で見てよい買い物かと思います。

②やや厚さのあるヨガマット

先ほどヨガマットは5mmもあれば十分と書きました。

ですが「骨が当たって痛い…」という方には、5mmより、もう少し厚みのある6mmものをおすすめします。

ただしこれも、柔らかすぎる素材ではなく、しっかりした硬さがあるものが前提です。

繰り返しになりますが、フワフワした素材のものは足元が安定せず、膝や腰などの関節にも負担がかかり、負傷の原因にもなり得るからです。

実際にどういったヨガマットがおすすめかというと、

Suriaというブランドの厚さ6mmのヨガマット

がいいと思います。

①で紹介したマンドゥカのマットは5mmなので、それより1mm厚いです。

素材はマンドゥカに比べややソフトな印象ですが、柔らかすぎるというわけではありません。

足元の安定性は保ちつつ、座ったり横になった時に骨が当たるのを、かなり和らげてくれると思います。

③3,000〜4,000円台くらいのもの

ヨガを続けるかどうか分からないなぁという初心者の方には、3,000〜4,000円台くらいのヨガマットをおすすめします。

もしかしたら数回使うだけかもしれないものに、1万円近いものを買うのはちょっと躊躇しちゃいますよね。

そうした場合はできるだけ安いもので様子を見て、と誰しも考えると思います。

筆者もそうです。

ですが、あまりに安すぎるヨガマットはおすすめしません

素材の強度が十分でなく、すぐ破れてしまう場合が多いからです。

3回も4回も買い替えていたら、最初からよいものを買っておいた方が安く済んだ…ということにもなりかねませんよね。

また安いヨガマットは、巻きぐせが付いて端がペロンとなりやすいので、足が引っかかりやすいです。

穴が空いたくらいならまた買い直せばいいですが、怪我をしてしまって高い治療費がかかったり、その後の暮らしに支障が出てしまったら本末転倒ですよね。

なので、少なくとも3,000〜4,000円台くらいのヨガマットを、選ぶのがよいと思います。

筆者のおすすめは、

ヨガワークスというブランドのヨガマット

4,000円前後という手頃な値段で、厚さも6mmあり、素材も比較的しっかりしています。

日本の老舗ヨガアイテムブランドの製品というのも、特に初心者さんにとっては安心感につながるのではないでしょうか。

④たたんで持ち運びできるトラベルヨガマット

荷物にならない方がいいという人には、たたんで持ち運びできるトラベルヨガマットを提案します。

5、6mmのヨガマットって、まあまあかさばったり場所を取ったりしますよね。

なので、少しでもかさばらない方がいいという方は、小さく畳んで持ち運びできるヨガマットがいいかもしれません。

おすすめは

マンドゥカのトラベルヨガマット

厚さ1.5mmなので、ペタンペタンとコンパクトに折りたたむことができます。

そんなに薄いと、ズレたりめくれたりしないの?と思うかもしれませんが、このマットはゴム製なのでずっしりした重みがあり、しっかり床に張り付く感覚があります。

厚さのあるヨガマットよりも足の裏のグリップ感がありますので、むしろ初心者さんにもおすすめかもしれません。

ただし難点もありまして、それはゴムの匂いです。

使っているうちに少なくはなってくるのですが、匂いに敏感な方はもしかしたら少し気になるかもしれません。

ヨガマットいらなくない?

ここまで、おすすめのヨガマットの選び方についてをご紹介してきましたが、「何ミリがいいの?」「安いマットで十分じゃない?」といった疑問は解消できたでしょうか?

うーん、まだ迷うな…という方に、ここでちょっとご提案です。

ヨガマットいらなくないですか?

えっ、ヨガの先生が何言ってるの??と思うかもしれませんが、実は筆者はもうここ5、6年、ヨガマットなしでヨガの練習をしています。

教える時も使っていません。

それで何も問題ないですし、むしろマットがない方が足の裏のグリップが安定し、よい練習ができるように感じています。

持ち運ぶ必要もないし、使用後の清掃も不要、保管場所や買い替えの心配もしなくていいし…

正直、メリットしか感じません。

もしも「本当?」と思われましたら、機会があればぜひ一度、ヨガマットなしでヨガの練習をしてみてください。

思ったほど痛くはないと思いますし、むしろ足の裏や手の平のグリップが、しっかりできると感じられると思います。

特にダウンドッグハンドスタンド(両手のひらを床についての逆立ち)をする際、ヨガマットなしで練習した後、マットの上に戻ると、かえって柔らかすぎて不安定に感じるかもしれません。(筆者はそう感じます)

場所からの解放

ヨガマットなしでの練習をおすすめするもう一つの理由は、空間的にも自由になれる感覚があるからです。

ヨガマットの内側と外側というのも、ある意味自分を縛る制約だと思いませんか?

ポーズを取る際にヨガマットがないだけで、今までいかにマットの大きさや範囲に囚われていたのかと気づくかもしれません。

もちろん人によって、特に初心者の場合は、ポーズによってヨガマットなしだと痛い場合もあると思います。

その場合は無理せずマットの上で練習することをおすすめします。

またヨガマットを使うか使わないかは、通われているヨガスタジオや教室、先生の考えに従ったり確認をするようにしてみてくださいね。

ちなみに筆者はヨガマットも含めたすべての所有物を、スーツケース1つだけにしました。

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スーツケースひとつで生活したい。物を持たない暮らしがしたい!そんな人のためにこの記事ではスーツケースひとつで暮らす方法、そのための物の手放し方について体験を元…

ちなみに書籍も出版しましたので、ご興味があれあばぜひどうぞ↓

ヨガマットの選び方。おすすめの厚さは何ミリがいい?安いのでもOK? まとめ

以上、ヨガマットの選び方。おすすめの厚さは何ミリがいい?安いのでもOK?というテーマでお伝えしました。

今回おすすめしたヨガマットを、もう一度ご紹介しておきます。

これを買っておけば間違いなし:すべての人におすすめ↓

厚めのヨガマット:骨が当たって痛い人におすすめ↓

3,000〜4,000円台のヨガマット:続けるかどうか分からない人におすすめ↓

トラベルヨガマット:折りたたんで持ち運びたい人におすすめ↓

ヨガマット選びの参考になれば幸いです。


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ヨガマットをお持ちでない場合は、購入するまで無料でお貸しすることも可能です。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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